地震が起きました。どういった行動をとったらいいか考えてみましょう。
1.まず,最初にするのは自分の身を守ること。揺れを感じたら,体勢を低くし,丈夫な机の下に入るなど頭を守り,動かないようにしましょう。倒れてくる家具や落下物に注意します。
2.揺れが収まったら,家族や身近な人と声を掛け合って無事を確認します。
3.同時に,身近で火事が起きていないかを確認します。
もし,火が出たら大声を出して近くの人に知らせるとともに,火が小さいうちに消し止めましょう。
4.周囲の安全を確認して,隣近所と無事を確認し合います。
5.避難する際には,電気のブレーカを落として,ガスの元栓を閉鎖しておきます。
大きな災害が起きた時は,すぐに避難所に向かうのではなく,いったん地域の集合場所に集まります。
「地域の集合場所」は被害の状況を確認して,力を合わせて災害に対処するための場所となります。
ご自分の住んでいる,あるいは働いている地域の集合場所がどこなのかを確認しておきましょう。
阪神・淡路大震災では,われ先に避難してしまい,閉じ込められた人や一人で避難できない人が地域に取り残されたり,初期消火が行われずに火災が拡大したりということがありました。
大地震の際には,消防や警察などの公的機関がすぐに来るとは限りません。
地域の集合場所に集まった人が力を合わせて,次のような活動を行います。
• 取り残される人がいないかどうか,声を掛け合って安否確認をしましょう。
• 閉じ込められている人や下敷きになった人を,力を合わせて助け出しましょう。
• 火事が起きていたら,火が小さなうちにみんなで消火しましょう。
• 状況に応じて,子どもやお年寄り,障害のある人を先に避難所へ誘導しましょう。
我が家の防災行動計画「マイ・タイムライン」には,地域の中での役割を書き込むスペースがあります。大地震が発生したとき,どのような役割を担うのか,あらかじめ話し合っておきましょう。
1923年の関東大震災では,大火災が発生して多くの人が亡くなりました。
この教訓から,大火災から逃れる場所として広域避難場所を指定しています。
広域避難場所は,火災から逃れるため,1ヘクタール以上の安全面積がある公園やグラウンドなどを京都市が指定しているものです。
多くの建物に被害が発生し,電気やガス,水道などのライフラインが止まる,余震が続くなど家で生活できない状況になると避難所を開設します。
避難所は,教育施設や寺社など市内で400か所以上を事前に指定しています。
ルールを定めずに避難所を開設すると,早い者勝ち又は強いもの勝ちの状況になってしまうかもしれません。
東日本大震災の教訓を受けて,地域の住民で避難所が開設,運営できるよう避難所運営マニュアルを避難所ごとに作成しています。
お住いの町内の避難所がどこなのか,あらかじめ確認しておきましょう。
避難所は,地域の人々が力を合わせて災禍を乗り切る場所です。その運営には地域のコミュニティの力が重要になってきます。マニュアルのルールに従って,「弱者優先」,「男女共同参画」,「お互い様」の原則で避難所の運営に協力しましょう。